ポール・マッカートニー(Paul McCartney)

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ポール・マッカートニー(Paul McCartney)は、イギリス出身のミュージシャンで、伝説的なバンド「ザ・ビートルズ」のベーシストおよびシンガーソングライターとして世界的に有名です。彼は、ジョン・レノンと共に多くのビートルズの名曲を作曲し、音楽史に大きな影響を与えました。ポールは特にメロディメーカーとしての才能に秀でており、ビートルズ解散後も「ウイングス」などのバンドを結成し、ソロアーティストとしても活躍しました。

代表曲には「Hey Jude」「Yesterday」「Let It Be」「Live and Let Die」などがあり、これらの楽曲は今もなお世界中で愛されています。彼は多彩な楽器を演奏し、クラシック音楽やエレクトロニカなど多様なジャンルに挑戦するなど、創造的な活動を続けています。

ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の使用機材

Karl Höfner 500-1 (ヘフナー・500-1)

961年頃にポールが初めて購入し、ビートルズ時代から現在まで使い続けている代表的なベース。
特徴: ヴァイオリンの形状をしたホロウボディベース。軽量で、独特の暖かく丸みのあるサウンドが特徴的。

彼が1961年に手に入れたオリジナルのモデルは、1970年代に行方不明になったとされています。このベースは、彼がビートルズ初期のツアーやレコーディングで頻繁に使用していたもので、非常に象徴的な楽器です。

ポールはこのオリジナルのヘフナーを非常に大事にしており、その行方についての情報を探し続けています。彼は1990年代に新たなHöfner 500/1を手に入れ、現在も使用していますが、最初のオリジナルはまだ発見されていません。このため、音楽業界の中でも「失われたヘフナー」の話はしばしば話題になります。

Rickenbacker 4001S(リッケンバッカー4001S)

ポール・マッカートニーが使用していたリッケンバッカー 4001S ベースは、当初「Fireglo」というサンバースト風の赤みがかったフィニッシュで塗装されていたことが知られています。このFiregloは、リッケンバッカーの代表的なカラーの一つで、赤からオレンジ、黄色へのグラデーションが特徴です。

ただし、後年マッカートニーはこのベースをMapleglo(ナチュラルフィニッシュ)にリフィニッシュしています。したがって、彼のベースは最初はFiregloで、その後Maplegloに変更されたという経緯があります。

Yamaha BB-1200L (ヤマハ・BB)

970年代後半に登場。
ポールはこのベースをウイングス時代の後期やソロ活動のライブでよく使用していました。ヤマハBBシリーズの特徴である、クリアでパンチのある低音と、温かみのある中域が、彼の演奏スタイルに合っていたと考えられます。

Wal 5-String Bass

1980年代後半から1990年代初頭にかけて活躍していた時代に登場する、非常に特別な5弦ベースギターです。このベースは、特に彼のアルバム『Flowers in the Dirt』(1989年)のレコーディングやツアーで使われました。

Epiphone Texan FT-79 Acoustic Guitar

ポールは1964年製のEpiphone Texan FT-79を所有しており、これは1960年代のエピフォン製品がアメリカで生産されていた時期のものです。
彼が「Yesterday」をレコーディングした際、このギターを使用し、その後も彼のソロキャリアやライブでたびたび登場しています。

Gibson Les Paul Goldtop

ビートルズ解散後のソロキャリアやウイングスでエレクトリックギターを多く使用するようになりました。特にLes Paulは、彼のギターサウンドにおいて重要な役割を果たしており、そのファットなトーンとクリアな高音域が、彼のロック的なサウンドを支えました。

Epiphone Casino

ポールがEpiphone Casinoを購入したのは、1964年であり、ビートルズが「Rubber Soul」や「Revolver」といったアルバムを制作している時期です。

「Taxman」 (アルバム『Revolver』, 1966年)
ジョージ・ハリスン作の楽曲ですが、ポール・マッカートニーがこの曲のリードギターを演奏しており、その際にEpiphone Casinoを使用しました。ファズの効いた鋭いギターリフが特徴です。

「Paperback Writer」 (シングル, 1966年)
この曲でもポールはEpiphone Casinoを使用し、明るくカリカリしたサウンドが曲を引き立てています。
「Helter Skelter」 (アルバム『The Beatles (ホワイト・アルバム)』, 1968年)
この曲はポールが作詞・作曲し、ロックの原点とも言えるエネルギッシュなサウンドを持つ楽曲です。ここでも、Casinoのラウドでパワフルなトーンが、曲の荒々しい雰囲気を作り出しています。

「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」 (アルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』, 1967年)
このアルバムでも多くの曲で使用されています。ポールの多彩なギタートーンを実現するために、Casinoは重要な役割を果たしました。

 

Martin D-28

ポールがMartin D-28を使い始めたのは、ビートルズ後期、特に1968年から1969年にかけての時期です。ビートルズの「ホワイト・アルバム」(The Beatles)や「アビイ・ロード」(Abbey Road)の制作時期に多く登場します。
その後も、ビートルズ解散後のソロキャリアやウイングス時代を通じて、このギターはポールの重要なアコースティックギターとして使用され続けています。

 

「Blackbird」 (アルバム『The Beatles (ホワイト・アルバム)』, 1968年)
Blackbirdは、ポール・マッカートニーがMartin D-28で演奏した非常に有名な楽曲です。シンプルなフィンガースタイルの演奏と、ギターとボーカルだけの構成が、この曲の繊細で美しい雰囲気を生み出しています。Martin D-28の豊かなトーンが、曲全体を引き立てています。

「Mother Nature’s Son」 (アルバム『The Beatles (ホワイト・アルバム)』, 1968年)
この曲もポールがD-28を使って録音した作品です。アコースティックギターのソロ演奏が主導する楽曲で、温かみのあるD-28のサウンドが、自然と一体化したような静けさと優しさを感じさせます。

「Rocky Raccoon」 (アルバム『The Beatles (ホワイト・アルバム)』, 1968年)
カントリー調の曲で、ポールはD-28を使用して、この曲のカントリースタイルのリズムとメロディを表現しています。

「Two of Us」 (アルバム『Let It Be』, 1970年)
この曲もポールがD-28を使用した楽曲です。ジョン・レノンとのデュエットで、軽やかなアコースティックサウンドが曲の暖かい雰囲気を強調しています。

Effector

VOX Tone Bender MKI

ポールは、ビートルズの楽曲「Taxman」でファズペダルを使った印象的なリードギターを演奏しています。このファズペダルは、当時のVOX製のTone Benderです。このエフェクターは、オーバードライブとは異なり、より過激な歪みを生み出し、サイケデリックでアグレッシブなサウンドが特徴です。

Maestro FZ-1 Fuzz-Tone

ポールはビートルズの初期から中期にかけて、特にファズトーンを活用していました。Maestro FZ-1 Fuzz-Toneは、60年代に人気があり、ビートルズでも多用されました。特に、ジョンやジョージが使用していたことが知られていますが、ポールもこのエフェクターを使ってファズベースやファズギターを試みていました。

Electro-Harmonix Big Muff

ポールはビートルズの初期から中期にかけて、特にファズトーンを活用していました。Maestro FZ-1 Fuzz-Toneは、60年代に人気があり、ビートルズでも多用されました。特に、ジョンやジョージが使用していたことが知られていますが、ポールもこのエフェクターを使ってファズベースやファズギターを試みていました。

Keyboard / Piano

Blüthner(ブリュートナー)

「Let It Be」のレコーディングで使用されたピアノは、Blüthner(ブリュートナー)ピアノです。

この曲のセッションで使用された具体的なピアノは、ドイツのBlüthner製グランドピアノであることが確認されています。このピアノは、アビー・ロード・スタジオにあったもので、ポール・マッカートニーが演奏しました。Blüthnerピアノは独特の温かみのある音色を持っており、「Let It Be」の感動的な雰囲気を作り出しています。

スタジオで使われたアコースティックピアノの中でSteinwayもよく使われますが、特に「Let It Be」ではBlüthnerの音が特徴的です。

Mellotron

「Strawberry Fields Forever」のイントロでメロトロンを演奏したのはジョン・レノンですが、ポール・マッカートニーもメロトロンを使用していたことが知られており、彼が使った楽曲としては「The Fool on the Hill」が例に挙げられます。また、ソロ活動でも時々メロトロンを使用しています。

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